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2-3.【代表的な印刷用紙】「コート紙」「マットコート紙」「上質紙」の違いと特徴

印刷
2026.08.04

前回までは印刷用紙の「サイズ」について見てきましたが、今回からは紙の「種類」に焦点を当てていきます。
印刷物を作るとき、どんな紙を選ぶかで仕上がりの印象は大きく変わります。
数ある印刷用紙の中でも、特によく使われる代表的な3つの用紙、「コート紙」「マットコート紙」「上質紙」について、それぞれの特徴と違い、どんな印刷物に向いているのかを徹底比較します!

これを読めば、あなたの作りたいイメージにぴったりの紙が見つかるはず!

そもそも「コート紙」って何? ~表面加工の有無~

「コート」っていうのはね、紙の表面に塗料を塗ってツルツルに加工することなんだ。「コート紙」はその加工がしてある紙で、「上質紙」は加工してない自然な風合いの紙だよ!

印刷用紙は、大きく「塗工紙(とこうし)」「非塗工紙(ひとこうし)」に分けられます。

  • 塗工紙
    紙の表面に顔料(クレイなど)を主成分とする塗料を薄くコーティングし、平滑性(なめらかさ)や光沢を高めた紙です。インクのノリが良く、写真やカラーイラストの発色に優れています。
    今回ご紹介する「コート紙」「マットコート紙」は、この塗工紙の代表格です。
  • 非塗工紙
    表面に塗料を塗っていない、パルプの素材感を活かした紙です。塗工紙に比べると光沢は少なく、インクはやや沈み込むような仕上がりになりますが、ナチュラルで落ち着いた風合いが特徴です。筆記性にも優れています。
    今回ご紹介する「上質紙」は、この非塗工紙の代表です。

1. コート紙 ~ツヤと鮮やかさが魅力!~

特徴

表面がツルツルとしており、強い光沢(ツヤ)があります。
インクが紙の表面に乗るような形で定着するため、色の再現性が高く、鮮やかな発色が期待できます。写真やカラーイラストがシャープで生き生きと表現されます。
光沢があるため、光を反射しやすく、文字が多い読み物にはやや不向きな場合があります。

質感

滑らかでツルツル。

インクのノリ

非常に良い。インクが沈み込まず、紙の表面でくっきり発色。

主な用途

カラー写真やイラストを多用するチラシ、パンフレット、カタログ、雑誌の表紙・本文、ポスター、カレンダーなど。鮮やかさや高級感を出したい場合に適しています。

筆記性

鉛筆や水性ペンは書きにくい。油性ペンなら可。

写真が主役のパンフレットや、ツヤツヤで目立たせたいチラシにはコート紙がピッタリだね!

2. マットコート紙 ~しっとり上品な仕上がり~

特徴

コート紙と同様に表面に塗料が塗られていますが、光沢を抑えた(マットな)仕上げになっています。
しっとりとした手触りで、上品で落ち着いた印象を与えます。
色の再現性はコート紙に劣らず良好ですが、光の反射が少ないため、文字が読みやすく、目が疲れにくいのが特徴です。コート紙に比べるとインクの乾燥はやや遅め。

質感

サラサラとしており、光沢は控えめ。

インクのノリ

良い。コート紙ほどではないが、鮮やかな発色。

主な用途

会社案内、学校案内、作品集、写真集、DM(ダイレクトメール)、名刺、カレンダー、文字と写真がバランス良く入るパンフレットなど。
高級感と落ち着きを両立させたい場合に適しています。

筆記性

コート紙よりは書きやすいが、上質紙には劣る。鉛筆も一応書ける。

落ち着いた雰囲気で、でも写真はキレイに見せたい!そんな欲張りな願いを叶えてくれるのがマットコート紙だよ。

3. 上質紙 ~ナチュラルで筆記性も抜群!~

特徴

表面に塗工がされていないため、パルプの素材感があり、光沢はありません。
インクが紙にやや染み込むため、コート紙やマットコート紙に比べると色の鮮やかさは劣り、落ち着いた色調になります。写真の再現性はやや苦手。
筆記性に非常に優れており、鉛筆やボールペンでの書き込みがしやすいです。
コピー用紙として最も一般的に使われている紙です。

質感

ややザラっとしており、自然な風合い。

インクのノリ

インクが沈み込むため、発色は落ち着く。

主な用途

書籍の本文、報告書、アンケート用紙、申込用紙、ノート、便箋、コピー用紙、モノクロ印刷のチラシなど。
書き込みを前提とするものや、ナチュラルな風合いを活かしたい場合に適しています。

筆記性

非常に良い。鉛筆、ボールペン、万年筆など、様々な筆記具に対応。

文字がいっぱいの本や、アンケートみたいに書き込むことが多いものには、やっぱり上質紙が一番だね!

どれを選べばいい?~用途とイメージで使い分けよう~

特徴コート紙マットコート紙上質紙
光沢◎(強い)〇(抑えめ)×(なし)
色の鮮やかさ△(落ち着く)
文字の読みやすさ△(光の反射あり)〇(反射少ない)◎(反射なし)
筆記性×
質感ツルツルサラサラややザラつき
得意な印刷物写真・イラスト中心のチラシ、雑誌会社案内、落ち着いたパンフレット書籍本文、申込用紙、モノクロ印刷
  • 写真や色の鮮やかさを最優先するなら → コート紙
  • 上品さ、落ち着き、文字の読みやすさを重視しつつ、色もキレイに見せたいなら → マットコート紙
  • 書き込みやすさ、ナチュラルな風合い、コストを重視するなら → 上質紙

もちろん、これらはあくまで一般的な傾向です。実際に紙のサンプルを取り寄せて、手触りや印刷の具合を確かめてみるのが一番確実ですよ!

代表的な3つの印刷用紙、それぞれの個性が見えてきましたか?
作りたい印刷物の目的や伝えたいイメージに合わせて、最適な紙を選んでみてくださいね。

次回は、「【紙の厚さの目安】「コート90kg」ってどういう意味?「連量」と「坪量」を理解しよう」をお届けします。紙の「厚さ」を表すちょっと専門的な単位について解説します!お楽しみに!

この記事の監修者
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印刷営業

吉留 隆

プロフィール

印刷営業歴15年以上のベテラン

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  1. 創業70年以上の信頼と実績
    • 株式会社米谷は大阪で70年以上の経験を誇り、あらゆる印刷物の対応実績があります。
    • 初めての方でも、豊富なノウハウでサポートしますので、安心してお任せいただけます。
  2. ご要望に応じた柔軟な提案力
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