前回までは印刷用紙の「サイズ」について見てきましたが、今回からは紙の「種類」に焦点を当てていきます。
印刷物を作るとき、どんな紙を選ぶかで仕上がりの印象は大きく変わります。
数ある印刷用紙の中でも、特によく使われる代表的な3つの用紙、「コート紙」「マットコート紙」「上質紙」について、それぞれの特徴と違い、どんな印刷物に向いているのかを徹底比較します!
これを読めば、あなたの作りたいイメージにぴったりの紙が見つかるはず!
この記事の目次

「コート」っていうのはね、紙の表面に塗料を塗ってツルツルに加工することなんだ。「コート紙」はその加工がしてある紙で、「上質紙」は加工してない自然な風合いの紙だよ!
印刷用紙は、大きく「塗工紙(とこうし)」と「非塗工紙(ひとこうし)」に分けられます。

表面がツルツルとしており、強い光沢(ツヤ)があります。
インクが紙の表面に乗るような形で定着するため、色の再現性が高く、鮮やかな発色が期待できます。写真やカラーイラストがシャープで生き生きと表現されます。
光沢があるため、光を反射しやすく、文字が多い読み物にはやや不向きな場合があります。
滑らかでツルツル。
非常に良い。インクが沈み込まず、紙の表面でくっきり発色。
カラー写真やイラストを多用するチラシ、パンフレット、カタログ、雑誌の表紙・本文、ポスター、カレンダーなど。鮮やかさや高級感を出したい場合に適しています。
鉛筆や水性ペンは書きにくい。油性ペンなら可。
写真が主役のパンフレットや、ツヤツヤで目立たせたいチラシにはコート紙がピッタリだね!

コート紙と同様に表面に塗料が塗られていますが、光沢を抑えた(マットな)仕上げになっています。
しっとりとした手触りで、上品で落ち着いた印象を与えます。
色の再現性はコート紙に劣らず良好ですが、光の反射が少ないため、文字が読みやすく、目が疲れにくいのが特徴です。コート紙に比べるとインクの乾燥はやや遅め。
サラサラとしており、光沢は控えめ。
良い。コート紙ほどではないが、鮮やかな発色。
会社案内、学校案内、作品集、写真集、DM(ダイレクトメール)、名刺、カレンダー、文字と写真がバランス良く入るパンフレットなど。
高級感と落ち着きを両立させたい場合に適しています。
コート紙よりは書きやすいが、上質紙には劣る。鉛筆も一応書ける。
落ち着いた雰囲気で、でも写真はキレイに見せたい!そんな欲張りな願いを叶えてくれるのがマットコート紙だよ。

表面に塗工がされていないため、パルプの素材感があり、光沢はありません。
インクが紙にやや染み込むため、コート紙やマットコート紙に比べると色の鮮やかさは劣り、落ち着いた色調になります。写真の再現性はやや苦手。
筆記性に非常に優れており、鉛筆やボールペンでの書き込みがしやすいです。
コピー用紙として最も一般的に使われている紙です。
ややザラっとしており、自然な風合い。
インクが沈み込むため、発色は落ち着く。
書籍の本文、報告書、アンケート用紙、申込用紙、ノート、便箋、コピー用紙、モノクロ印刷のチラシなど。
書き込みを前提とするものや、ナチュラルな風合いを活かしたい場合に適しています。
非常に良い。鉛筆、ボールペン、万年筆など、様々な筆記具に対応。
文字がいっぱいの本や、アンケートみたいに書き込むことが多いものには、やっぱり上質紙が一番だね!
| 特徴 | コート紙 | マットコート紙 | 上質紙 |
|---|---|---|---|
| 光沢 | ◎(強い) | 〇(抑えめ) | ×(なし) |
| 色の鮮やかさ | ◎ | 〇 | △(落ち着く) |
| 文字の読みやすさ | △(光の反射あり) | 〇(反射少ない) | ◎(反射なし) |
| 筆記性 | × | △ | ◎ |
| 質感 | ツルツル | サラサラ | ややザラつき |
| 得意な印刷物 | 写真・イラスト中心のチラシ、雑誌 | 会社案内、落ち着いたパンフレット | 書籍本文、申込用紙、モノクロ印刷 |
もちろん、これらはあくまで一般的な傾向です。実際に紙のサンプルを取り寄せて、手触りや印刷の具合を確かめてみるのが一番確実ですよ!
代表的な3つの印刷用紙、それぞれの個性が見えてきましたか?
作りたい印刷物の目的や伝えたいイメージに合わせて、最適な紙を選んでみてくださいね。
次回は、「【紙の厚さの目安】「コート90kg」ってどういう意味?「連量」と「坪量」を理解しよう」をお届けします。紙の「厚さ」を表すちょっと専門的な単位について解説します!お楽しみに!
印刷物に関するお悩みも安心してご相談ください!