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1-6.【画質は大丈夫?】印刷に適した画像解像度とは?~Web用画像との違い~

印刷
2025.07.17

デザインに使う写真やイラスト、キレイに印刷したいですよね!でも、「ウェブサイトではキレイに見えたのに、印刷したらなんだか粗い…」なんて経験はありませんか?
その原因は、画像の「解像度」にあるかもしれません。

今回は、印刷に適した画像解像度と、よく混同されるWeb用画像との違いについて、分かりやすく解説します!

画像の「解像度」って一体何?

解像度は画像をどれだけ細かく表現しているかっていう数値のことだよ。点々(ピクセル)がたくさん集まって絵ができているんだけど、その点々がギュッと詰まっているほど、解像度が高いってことなんだ!

デジタル画像は、非常に小さな色の点(ピクセルまたはドット)の集まりで構成されています。解像度とは、この点が「1インチあたりにどれだけ並んでいるか」を示す尺度のことで、単位は主に dpi (dots per inch) や ppi (pixels per inch) で表されます。


厳密にはdpiとppiは意味が異なりますが、ここでは「画像のきめ細かさ」を示すものとして捉えてください。

  • 解像度が高い(dpi/ppiの数値が大きい)
    より多くの点で画像が構成されているため、きめ細かく滑らかで、美しい仕上がりになります。
  • 解像度が低い(dpi/ppiの数値が小さい)
    少ない点で画像が構成されているため、拡大すると点のギザギザ(ジャギー)が目立ち、粗い印象になります。

印刷に必要な解像度の目安は?

印刷の種類によってもちょっと違うけど、だいたいこれくらいが目安だよ!

印刷物に必要な解像度は、その印刷方法や仕上がりの用途によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

  • カラー印刷(チラシ、ポスター、パンフレットなど): 300~350 dpi
    最も一般的なオフセット印刷やオンデマンド印刷で、写真やイラストをキレイに見せるための標準的な解像度です。
  • モノクロ2階調(文字や線画中心の漫画など): 600~1200 dpi
    白と黒だけで表現される画像の場合、輪郭をシャープに見せるためにより高い解像度が求められます。
  • 大判印刷(屋外看板など、遠くから見るもの): 100~200 dpi 程度でも可
    遠くから見るものは、多少解像度が低くても粗さが目立ちにくいため、上記の数値より低い解像度でも問題ない場合があります。ただし、これはケースバイケースなので、印刷会社に確認するのが確実です。

重要なのは、「原寸サイズで印刷したときに、この解像度があるか」ということです。

小さな画像を無理やり引き伸ばして印刷サイズに合わせると、見た目の解像度は著しく低下しますので注意が必要です。

Web用画像と印刷用画像は、解像度の考え方が違う!

ウェブサイトで使っている画像は72dpiって聞いたけど、それで印刷しちゃダメなの?」
これはよくある誤解です!

パソコンの画面で見るのと、紙に印刷するのとでは、色の出し方も細かさの基準も違うんだ。Web用の画像をそのまま印刷すると、カクカクになっちゃうことが多いよ。

Web用画像(モニター表示用)

  • 一般的に 72 dpi(または96 dpi)が基準とされます。
    これは、多くのコンピューターモニターの表示解像度に合わせたものです。
  • モニターは光で発色するため、比較的低い解像度でもキレイに見えます。
  • ファイルサイズを軽くして、ウェブページの表示速度を上げることも重視されます。

印刷用画像

  • インクで紙に色を表現するため、モニター表示よりも高い解像度が必要です。
  • 上記で説明した通り、300~350 dpi が一般的な目安です。

つまり、Web用に最適化された72dpiの画像をそのまま印刷にかけると、推奨解像度(300dpi)の約1/4程度の情報量しかなく、非常に粗い仕上がりになってしまうのです。

デザインを始める前に、その画像が「何に使われるのか(Webか印刷か)」をしっかり確認し、適切な解像度でデータを用意することが非常に大切です。

解像度が足りない画像はどうすればいい?

「使いたい写真があるんだけど、解像度が低いみたい…どうしよう?」

残念ながら、一度低解像度になってしまった画像を、ソフトウェアで無理やり高解像度にしても、失われたディテールが魔法のように蘇るわけではありません。

見かけ上のピクセル数が増えるだけで、ぼやけた印象はあまり改善されません。

最善策は、

  • より高解像度の元画像を探す・再撮影する。
  • デザイン上、小さいサイズで使うことで粗さを目立たなくする。

といった対応になります。

画像の解像度、印刷においてとっても重要だということがお分かりいただけたでしょうか?
せっかくのデザインも、画像の質が低いと台無しです。入稿前には、使用している画像の解像度もしっかりチェックしましょう!

次回は、「【あるある解決】印刷データのよくあるトラブルとその対策(Q&A形式)」をお届けします。これまでの知識を総動員して、具体的なトラブル事例を見ていきましょう!お楽しみに!

この記事の監修者
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印刷営業

吉留 隆

プロフィール

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    • 株式会社米谷は大阪で70年以上の経験を誇り、あらゆる印刷物の対応実績があります。
    • 初めての方でも、豊富なノウハウでサポートしますので、安心してお任せいただけます。
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