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1-10.【校正刷りチェックポイント】見落としを防ぐ!ココを確認しよう

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2025.07.17

前回は「色校正の種類と選び方」について解説しました。色校正紙(プルーフとも呼ばれます)が手元に届いたら、いよいよ最終チェックです!

「どこを重点的に見ればいいの?」「見落としが怖い…」
そんなあなたのために、今回は校正刷りを確認する際の重要チェックポイントをリスト形式で分かりやすくご紹介します。
この一手間で、印刷物のクオリティをグッと高めましょう!

校正刷りが届いたら、まず確認すること

いよいよ最終確認だね!焦らず、じっくり見ていこう。見落としがないように、指差し確認も有効だよ!

校正刷りの確認は、できるだけ複数人で行うのが理想です。一人では気づかなかったミスも、他の人の目から見れば発見できることがあります。
また、可能であれば時間を置いて再度確認するのも効果的です。

絶対見逃せない!10の校正チェックポイント

【活用画像:校正紙のサンプルに、以下の各チェックポイントを番号で示し、引き出し線で説明を補足するようなイラスト。または、各項目に対応するミニアイコンを配置したリスト形式のイラスト。】

1. 色味はイメージ通りか?(特に重要な色)

  • 全体の色調
    明るすぎないか、暗すぎないか、意図した雰囲気になっているか。
  • キーカラー
    コーポレートカラー、ブランドロゴ、商品の色など、特に重要な色が正確に再現されているか。
  • 写真の色
    人物の肌の色、商品の色、風景の色などが自然か、意図した色味になっているか。
  • グラデーション
    滑らかに表現されているか、トーンジャンプ(色の階調が飛んでしまうこと)が起きていないか。

一番気になるのはやっぱり色だよね!モニターと見比べつつ、この色でOKか、しっかり判断しよう!

ポイント
前回説明したように、モニターの色と印刷の色は完全に一致しません。色校正紙の色を「正」として判断します。もしCMYK値で厳密に色を指定している場合は、その値が正しく反映されているかどうかも確認の対象となります(測色機が必要な場合もあります)。

2. 文字の抜け、誤字・脱字はないか?

  • 全ての文字が正しく表示されているか
    文字化け、文字抜けはないか。
  • 誤字・脱字はないか
    一文字ずつ丁寧に確認。特に社名、人名、商品名、価格、連絡先などは念入りに。
  • 句読点の位置、記号の間違いはないか。
  • フォントの種類、サイズ、太さ、色は正しいか。

うっかりミスは誰にでもあるもの。声に出して読んでみると、間違いに気づきやすいよ!

ポイント
元の原稿と照らし合わせながら、一字一句確認するのが基本です。可能であれば、デザインデータ作成者とは別の人に読んでもらうと、客観的な視点でチェックできます。

3. 写真やイラストは正しいものが使われているか?

  • 使用されている写真やイラストは、差し替える前の古いものではないか?
  • トリミング(切り抜き)の位置やサイズは適切か?
  • 画像の向きは正しいか?(左右反転、上下反転していないか)
  • 解像度は足りているか?(粗く見えないか)

あれ?この写真、前のやつだ!なんてことがないように、使う画像が最新版かちゃんと確認しようね。

4. レイアウトは崩れていないか?

  • 文字や画像の配置は意図通りか?
  • 要素同士の間隔(マージンやパディング)は適切か?
  • 文字が画像にかぶって読みにくくなっていないか?
  • ページ物の場合、ノンブル(ページ番号)の位置や順序は正しいか?

デザインのバランスも大事だよね。全体を見渡して、おかしなところがないかチェック!

5. トンボ(トリムマーク)と塗り足しは適切か?

  • 仕上がりサイズを示すトンボは正しくついているか?
  • フチまで色やデザインがある場合、塗り足しは十分にあるか?(通常3mm以上)
  • 仕上がり線ギリギリに重要な文字やロゴが配置されていないか?(断裁ズレで切れてしまう可能性)

紙の端っこまでキレイに仕上げるための大切な目印だよ!これがズレてると大変!

トンボと塗り足しについては、
過去記事「1-1.【保存版】印刷会社へのデータ入稿、再入稿を防ぐ7つのチェックリスト」を参考にしてください。

6. 線のかすれや潰れはないか?

  • 細い線がかすれたり、消えかかったりしていないか?
  • 濃い色の背景に細い白抜きの文字や線がある場合、インクのにじみで潰れて読みにくくなっていないか?

ポイント
特に細い罫線や、複雑なデザインのロゴマークなどは注意が必要です。印刷で再現できる最小の線幅には限界があります。

7. バーコードやQRコードは読み取れるか?

  • バーコードやQRコードが印刷されている場合、実際に読み取りテストを行う。
  • 十分なサイズとコントラストが確保されているか。

ピッ!と読み込めないと意味がないもんね。スマホで試してみよう!

8. 特色やニスなどの加工指示は正しいか?(該当する場合)

  • 特色(CMYK以外の特別色)を使用している場合、色や範囲は正しいか?
  • ニス引き、PP加工、箔押しなどの加工指示がある場合、その範囲や種類は正しいか?

ポイント
加工指示は、校正紙に別途指示書きとして記載されている場合や、色見本が添付されている場合があります。

9. 断裁ズレ、折りズレの許容範囲はどうか?

  • わずかな断裁ズレや折りズレは、印刷工程上どうしても発生し得ます。
    そのズレが許容範囲内か、デザイン的に問題ないかを確認します。
  • 特に見開きページのデザインや、表裏で位置を合わせる必要があるデザインは注意。

10. 修正指示は明確に伝えられるか?

  • もし修正が必要な箇所が見つかった場合、誰が見ても分かるように、具体的かつ明確に指示を書き込みます。
  • 「もう少し赤く」「ちょっとだけ大きく」のような曖昧な表現は避け、具体的な数値や参考資料を添えるのが理想です。

もし直してほしいところがあったら、印刷会社の人にちゃんと伝わるように書こうね!

これらのチェックポイントを参考に、念入りに確認作業を行ってください。
校正での見落としは、そのまま製品のミスに繋がってしまいます。この最終確認が、満足のいく印刷物への最後の関門です!

次回は、「【印刷の必須知識】仕上がりキレイ!「トンボ(トリムマーク)」の役割と正しい付け方」についてお届けします。データ作成時の重要なポイントです!お楽しみに!

この記事の監修者
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印刷営業

吉留 隆

プロフィール

印刷営業歴15年以上のベテラン

印刷物に関するお悩みも安心してご相談ください!

  1. 創業70年以上の信頼と実績
    • 株式会社米谷は大阪で70年以上の経験を誇り、あらゆる印刷物の対応実績があります。
    • 初めての方でも、豊富なノウハウでサポートしますので、安心してお任せいただけます。
  2. ご要望に応じた柔軟な提案力
    • デザインから印刷、仕上げまで、お客様のニーズに合わせてご提案いたします。
    • 「こんな印刷、できるのかな?」という疑問にも、専門知識を持ってお応えします。
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