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1-2.【図解】文字化け・表示崩れを防ぐ!Illustrator「アウトライン化」の基本

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2025.06.02

前回は「再入稿を防ぐ7つのチェックリスト」をお届けしました。
その中でも特に重要なのが、「フォントのアウトライン化」です。

「アウトライン化って聞いたことあるけど、よくわからない…」
「なぜ必要なの?」
そんな疑問を抱えている初心者さんのために、今回はアウトライン化の基本をイラスト付きで分かりやすく解説します!

アウトライン化って何?なぜ大切なの?

文字データ(フォント)を、形だけの図形(パス)に変身させるのがアウトライン化だよ!これで、どのパソコンで見ても同じように表示されるんだ。

Illustratorなどのデザインソフトで文字を入力すると「フォントデータ」として扱われます。
フォントデータは、お使いのパソコンにそのフォントがインストールされていて初めて正しく表示されます。

もし、印刷会社のパソコンに同じフォントが入っていなかったら…?

  • 文字化けしてしまう(意味不明な記号に変わる)
  • 別のフォントに置き換わってしまい、デザインの印象が大きく変わる
  • 最悪の場合、文字が消えてしまうことも…!

こんな悲しい事態を防ぐために、入稿前には必ずフォントを「アウトライン化(=図形化)」する必要があるのです。
アウトライン化された文字は、パス(線)で構成された図形になるため、フォント情報がなくても誰の環境でも同じように表示・印刷できます。

メリットだけじゃない?アウトライン化の注意点

アウトライン化は便利だけど、一度やっちゃうと文字の打ち直しができなくなるから、タイミングが大事だよ!

アウトライン化すると、文字は図形になるため、後から「やっぱりこの文章に変えたい」「誤字があった!」と思っても、文字としての再編集(打ち直し)ができなくなります。

そのため、

  1. デザインや文章が全てFIX(確定)してからアウトライン化する。
  2. アウトライン化する前の、編集可能な元データ(.aiファイルなど)は必ず別に保存しておく。

この2点を忘れないようにしましょう!「別名で保存」でファイル名に「_outline」などを付けておくと分かりやすいですよ。

簡単!Illustratorでのアウトライン化の手順

Illustratorなら、アウトライン化はとっても簡単!3ステップでできちゃうよ。

(ここではIllustratorの代表的な手順を説明しますが、お使いのソフトによって操作は異なります)

1.全てのオブジェクトのロックを解除し、隠れているオブジェクトも表示させます。

うっかりアウトライン化し忘れるのを防ぐためだよ。

2.アウトライン化したい文字オブジェクトを全て選択します。

Ctrl + A (Windows) または Command + A (Mac) ですべてを選択するか、個別に選択します。

3.メニューバーの「書式」→「アウトラインを作成」を選択します。

ショートカットキー: Shift + Ctrl + O (Windows) または Shift + Command + O (Mac)

これで完了です!文字の周りにパスの線が表示されていれば、アウトライン化されています。

これで、フォントのアウトライン化はバッチリですね!
この一手間が、スムーズで美しい印刷物への近道です。

次回は、「【印刷トラブル回避】Illustratorで画像を「埋め込み」するメリットと方法」について解説します。お楽しみに!

この記事の監修者
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印刷営業

吉留 隆

プロフィール

印刷営業歴15年以上のベテラン

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  1. 創業70年以上の信頼と実績
    • 株式会社米谷は大阪で70年以上の経験を誇り、あらゆる印刷物の対応実績があります。
    • 初めての方でも、豊富なノウハウでサポートしますので、安心してお任せいただけます。
  2. ご要望に応じた柔軟な提案力
    • デザインから印刷、仕上げまで、お客様のニーズに合わせてご提案いたします。
    • 「こんな印刷、できるのかな?」という疑問にも、専門知識を持ってお応えします。
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